アダルトチルドレン

昔から自分は対人関係が苦手です。

それでも何人か信頼できる人もできました。
かつての上司などが多いですが、今もたまにあいさつしに顔を出します。

ずっと悩みました。

成人して間もなく、親がアルコール中毒患者なので、アル中についての本を読みあさるようになりました。
でもなかなか当時はいい本はありませんでした。

そうした中で「アダルトチルドレン」を知りました。
恵まれない家庭環境で育った子供、特にアル中の親に育てられた子供は心に傷を負っているということを。
多くの場合、そういう人を「アダルトチルドレン」と呼びます。

自分について書いてあるのかとも思われハッとしました。
思い当たる節が多数ありました。

それで自分についての理解が深まりました。

そうした時、まだ二十歳そこそこのころでしたが、ある知り合いに「対人関係で悩み自分を責た事がある」と話したことがあります。
そしたら、「結局それは自分がかわいいからだ、利己的だ」などという答えが返ってきたことがありました。
あの一言は一生忘れませんし、絶対に許しません。深く傷つきました。
もうその人とは一生会うこともありません。

10年以上昔、ある女性とメールから親しくなろうとメール交換していました。
隠し事は嫌いなので自分の親のことなどメールに書きました。
「わたしはカウンセラーではない」との言葉が返ってきました。
もうその人とはそれっきりです。

他の人にはなかなか理解されないのかもしれません。

自分は医者ではないので専門的な事は知りません。

でも自分なりに理解していることもあります。
アダルトチルドレンは幼少のころに一人で困難を乗り越えるので他の人よりも早く大人になります。
いや、大人に見えます。歳のわりにしっかりしていたり。
でも、実はその中には満たされない子供がいるのです。

自分もそうですが、常になんとなく満たされない気持ちを感じます。
今はだいぶそういうこともなくなりましたが、時々無性に悲しくなり涙が出て止まらなくなります。

子供は子供らしく扱われる必要があるのです。

中にはとても重傷な人もいます。

ある本にある警察官の経験が載せられていました。

いつもは家族もいる頼れる警察官。
突然何かの拍子に人が変わったようになってしまうそうです。
ぬいぐるみを抱えたまま子供の様に泣き出してしまうそうです。
その時はもういつもの頼れる警察官本人ではありません。

父親は税理士でしたが稼いだお金はすべて酒に使い果たしました。
聞くところによると母の貯金にも手を付けたそうです。 「そんなにどうやったら月に何十万分も酒飲めるんだ?」と聞いた事がありました。
「特注を頼むからなぁ」だそうです。
刺身などの料理の特注品。
値段などないに等しいです。
相手の言い値で大盤振る舞いしていたようです。
周りの人間にはおごってあげて。

父は家で食事をした事は一度もありません。
すべて外食で贅沢し放題でした。
うちのすべてのお金は酒と特注の料理へと消えていきました。

自分は「酒」を憎みました。
だから母も飲む時は絶対に自分の前では酒は飲みませんでした。

高校の時、知り合いに招待されて夕食に招かれました。
そこで初めて「酒」を飲む「人」を身近で見ました。
すごいショックでした。
勿論、その知り合いには何にも落ち度はありませんし、招待してくれたことはとても感謝しました。
でも隣で「人が酒を飲む姿」にショックを受けてしまったのでした。

幸せな家庭ってどんななのでしょうか?
ボクは知りません。
家族4人で遊んだことも、食事をしたことも、出かけたこともありません。

高校生の時友達の家に泊まりに行きました。
とても仲のいい家族でした。
その様子を見て、これが幸せな家族なのかとその暖かい雰囲気に涙が出てしまいました。

やはり育った家庭環境のせいでしょうか。
一人でいることは何も苦痛ではありません。

ひとり旅はむしろ好きです。

渓谷に行けばずっと川岸で川をながめ時間を過ごします。
そんな一人の時間が好きになってしまいました。

母も生きてはいますが、結局人は1人なんだと感じてしまいます。

そんなですが、ボクも社会に出ていろいろなものを見てきました。
人が酒を飲む席にも慣れました。
少しだけ飲むことすらできるようになりました。

少しだけ普通の人間になれたでしょうか?

猫之介

投稿者: 猫之介

富岡町の住人です。原発事故により避難生活を余儀なくされています。かつての愛猫のしま次郎を探しています。どうか無事でいますように・・・

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