お世話になった昔の上司の元へ

まだ鬼怒川温泉にいる時だったので震災のあった年の5月あたりだと思います。

東京にいる時に働いていた小さな会社の社長(通称:所長)にあいさつに行きました。

鬼怒川温泉からはスペーシア1本で行けます。

東京に着くと地震があったことなどウソのようでした。
以前と何も変わっていませんでした。

小さな会社でしたが、かなり高度なことをやっていたと思います。
試験機の設計だとか、ワイヤレスのセンサーの開発だとか。
そこでボクは機械設計を教えてもらいました。
所長には1度も怒鳴られるようなことはありませんでした。
とても穏やかな方でご飯も何度もごちそうになったりしました。

しま次郎も、その所長にもらい受けたものでした。

所長のうちは動物病院も経営しています。
奥さんが獣医なんです。

久しぶりにお会いしました。
1年ぶりくらいだったでしょうか?

「東京も大変だったんだよ」なんて雑談をしていたら、やっぱり目からポロリと落ちてしまいました。
「泣くな泣くな」と励ましてもらいました。

なんだか昔の上司に会って少し気が緩んだのと、しま次郎のことが申し訳ないと思ってしまったのです。

「ねこなんてしぶといから大丈夫だよ」なんて話してくれました。

なんでも東京もガソリンも不足し、電車も止まったそうでした。
結構大変だったそうでした。
動物病院の備品もずいぶん床に落ちたと話していました。

所長は心臓病を患っています。

でもホント明るい人なんです。
「心電図を撮るとアブノーマルって出るんだよねー」なんて。

会社が閉鎖されたのも体が限界とのことでした。
ホントはボクももっと一緒に働きたかったです。
仕方ありません、やはり仕事を続けるには限界だったのだと思います。
ボクが勤め始めた時は、とある大学の講師もしていましたが、それも辞めてしまったので。

そんな人なのにとても穏やかな人です。

今年もそろそろ顔を出しに行ってみようと思います。

ずっと元気でいてほしいです。

猫之介

投稿者: 猫之介

富岡町の住人です。原発事故により避難生活を余儀なくされています。かつての愛猫のしま次郎を探しています。どうか無事でいますように・・・

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